山之町だんじり

地域の伝統文化を残したい

今では高級住宅地のイメージが強い芦屋ですが、ほんの100年ほど前までは水源に乏しい寒村に過ぎませんでした。その時代からこの地に根差した代表的な文化と繋がりが、この「だんじり」です。山之町だんじりは現在でいう芦屋市山芦屋町及び西山町の約北半分にあたりますが、中世から続く集落の名残である水路を境界とした地域を中心に芦屋の秋を盛り上げています。現在の地車はわかっているだけで2代目であり明治9年製の和田宮氏子、今出在家地区より明治34年に牛に曳かせて購入いたしました。その後も戦災をくぐり抜け、10月15日・16日の芦屋神社の秋季例祭に宮入り・地曳きを行なっていましたが、昭和36年から48年にかけて曳き手不足と交通状態の逼迫に伴い曳行は断続的に陥りました。曳行の無い地車は無用の長物となり売却の議論が起き、この危機を受け地域文化の継承と地車の保存運営を目的に地域有志により山之町地車愛好会を設立しました。経年による対策として昭和53年と平成23年の大改修を経ても尚、新調当時の形態を変える事なく姿を留める当地区の地車は、明治地車の技術と歴史を現在に伝える貴重な文化財であると考え保存を続けてまいります。また、地車は地域を曳行してこそ価値があり、その意義を為す訳であります。土地区画整備のされていない山之町地区は狭い道幅と坂路が入り組み、だんじり曳行には不向きでありますが、曳き手の技術を磨き可能な限り地域内を隈なく曳行し、文化と伝統そして郷土愛を繋いでまいります。我々は、阪神淡路大震災を経験し復興を果たしましたが、地域における個の意識が進むにつれ祖父母との同居が減り、世代間交流が希薄になりつつある現代に於いて、新旧の住民にこだわらず、先人たちが残した芦屋の文化・風習を、この地で江戸時代から続く地域資源である「だんじり」の巡行・事業運営を通じて次の世代に伝えてまいります。


だんじり祭り参加者募集中

山之町地区は、だんじりの曳き手を募集しています。お住まいの地域に関係なく参加したい気持ちがあれば大丈夫です。まずは下記までお問い合わせいただくか、祭礼準備日等に直接山芦屋会館にお越しいただければご説明いたします。


山芦屋会館

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あしやまつり連絡協議会

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芦屋神社

天神山に鎮座する旧芦屋村の氏神さまであり、当地区地車の宮入りも行われます。

芦屋神社の杜再生実行委員会

芦屋神社内にある鎮守の杜を再生する団体です。

東灘だんじり会

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灘区政90周年だんじり巡行実行委員会

区政90周年を祝う灘区内7地区だんじり会の団体です。